枝豆(Green Soy Beans)

○枝豆の栽培

枝豆の栽培を始めて早15年が経ちました。当農場では『毎年10種類以上の枝豆』を作付しています。毎年少しずつ枝豆の作付けを増やし、現在では秋田県中央地区管内でも指折りの栽培面積にまで成長しました。この『15年』という歳月は長いですが、毎年の「天候・気温変動」や「圃場ごとの栽培・管理の仕方」「農地の特性変化」など、様々な変化への対応など、試行錯誤の日々を送っています。まだまだ道半ばの状態ではありますが、※『JGAP』の認証取得を含め、自分達でできる/付加できること(枝豆の健全性・安全性・情報の伝達/自然・環境維持/SDGsへの取組み)には毎年、積極的かつ確度をもち、挑戦/実践しています。『枝豆の味』(栽培技術)には、まだあまり自信がありませんが、『枝豆栽培の正直さ・誠実さ』には確かなモノがあります。このような『枝豆』ではありますが、機会があれば是非一度、ご賞味ください。

※ JGAP(Japan Good Agricultural Practice :日本のよい農業の実践 / 農業生産工程管理)

農場運営/食品安全/環境保全/労働安全/人権・福祉の5つの分野において、日本JGAP協会の定めた管理点を遵守した農業のことを指します。

4月 豚ぷん・土壌改良剤撒布

化学肥料だけでなく、有機質(豚ぷん)の資材も使用しています。植物にとって大切なリン酸の栄養素と土壌のPHを調整するアルカリ分の入った土壌改良剤です。また、PH測定(3回/年)・土壌分析を行い、適切な量の撒布を心がけています。

5月下旬~ 中耕培土作業

畝間(枝豆の列の間)の除草を行いながら、枝豆の株元に土を寄せていきます。土の中の通気性もよくなり、枝豆が大きく成長しても風の影響で倒れる心配が少なくなります。繰り返すことでだんだんと高くなり、しっかりとした畝ができあがります。

7月下旬~9月中旬 枝豆の収穫

前方のローラーで、2畝づつ枝豆をもぎ取りながら、収穫していきます。B品の枝豆の表面に擦り跡やヒゲ状のモノが発生するのはこの為です。1回の収穫(30分~1時間)で250kg位の枝豆を収穫します。収穫後の枝豆は一度予冷庫で冷やし、粗熱を取り除きます。

7月下旬~ 荒選別作業

選別の第1段階です。ここでは枝豆以外の異物(雑草の種/枝豆の葉・茎/土の塊)や極端な形/色をした枝豆を除去します。取り除くものは、見た目で分かりやすい為、手数の多さが求められます。その後、枝豆を洗浄し、保冷します。

7月下旬~ 本選別作業

次の工程は本選別作業です。ここでは主に『規格外の枝豆(B品)』と「出荷/販売できない枝豆」を除去しています。この作業には、瞬時の判断力と手際の良さが求められます。1レーンに4人配置しています。その後、『最終検品』され、枝豆が出荷されます。

7月下旬~ 枝豆無人販売所

現在、ここでは枝豆販売をしておりません。写真の左奥建物のシャッター下で販売しています。この枝豆無人販売所では、『枝豆の作付品種』/『当日の販売品種』などの枝豆情報を掲示しています。